クッキーを各種の天然着色料で着色してみました。
クッキーは小麦粉に砂糖やバターやマーガリンなどの油脂を加えて焼き上げる菓子ですが、ベースとなるクッキー生地に油脂由来の黄色味があるため、着色する際にはベース色を考慮する必要があります。
またpHとしては中性に近いため、酸性下ではきれいな赤色を呈するアントシアニン系色素も、紫色に近い色になってしまいます。(写真ではシソ色素が該当)。この場合、レモン果汁やクエン酸などの酸を添加してpHを下げると色調が変化しますが、酸の添加で生じる味の変化と色調との調整が必要になります。pHの影響を受けない天然色素としてはクチナシ赤色素がありますが、この色素は青みが強い赤~赤紫色になるため、ベリー系をイメージした着色になります。また写真にはありませんが、紅麹色素なども使われます。
なお蒸しパンのところでも紹介しましたが、クッキーに使われるベーキングパウダーでアントシアニン色素用のものが販売されていますので、それらを使うのも一つです。