ヒルガオ科ムラサキイモ(学名:Ipomoea batatas Poiret)の塊根より弱酸性水にて抽出、高度な精製を経て得られたアントシアニン系の赤色色素です。530nm付近に最大吸収波長を持ち、pHの変動により色調が変化します。酸性域で赤紫色を呈し、熱・光に対して非常に安定です。水・アルコール・プロピレングリコール・酢酸等に可溶、油脂類には不溶です。日農化学工業(株)のムラサキイモ色素は、ムラサキマサリ及びアヤムラサキを原料に使用しています。ムラサキマサリを使用した製剤では、「果汁飲料,果汁入り清涼飲料,漬物類」に使用しても他社特許に抵触することなくご使用いただけます。
外観 | ニチノーカラー紅イモ色素Mは濃赤紫色の液体で僅かに特有のにおいを有します。 粉末製剤ニチノーカラーR-M100Pは赤紫色の粉末です。 |
---|---|
色調 | 酸性水に溶解すると鮮明な赤紫色を呈します。 (λmax=525nm付近、pH3.0) |
pH | pHの変動により色調が変化します。 酸性 --- 中性 ---アルカリ性 赤〜赤紫 紫〜青紫 青緑色 |
溶解性 | 水、アルコール、プロピレングリコール、酢酸に溶け、油脂に不溶です。 粉末品R-M100Pは賦形剤を含むため、高濃度のアルコール、プロピレングリコールに溶けないことがあります。 |
耐熱性 | 熱に対して比較的安定です。 本品の0.12%水溶液(pH3.0)の80℃30分加熱後の色素残存率は約92%です。 |
耐光性 | 光に対して比較的安定で、アントシアニン色素の中では安定性は良い。 本品の0.12%水溶液(pH3.0)の蛍光灯3000Lux・4日間照射後の色素残存率は約100%です。 |
ニチノーカラー 紅イモ色素M | 濃赤紫色の液体 | 用途:漬物、飲料、ゼリー等 |
---|---|---|
ニチノーカラー 紅イモ色素160 | 濃赤紫色の液体 | 用途:漬物、飲料、氷菓等 |
ニチノーカラー R-M100P | 赤紫色の粉末 | 用途:ゼリー、キャンディー、氷菓等 |
ニチノーカラー R-M200P | 赤紫色の粉末 | 用途:ゼリー、キャンディー、氷菓等 |